専業アフィリエイターで生きていくってこんな感じ (20年目)
更新日: 2021-12-08 08:05:53
アフィリエイト収入だけで生計を立ててきて今年で 20年目になります。(正確には 10か月ほどアルバイトとの兼業期間がありました)
私には学歴もありませんし、マーケティングなどの専門知識もありません。会社を辞めてフラフラしている時にアフィリエイトという仕組みを知り、手探り状態で始めたのが 20年前です。
当時の私はノートパソコンを所有しておりましたが、メールやブラウザの操作が出来る程度であり、パソコン歴は 1年ほどでした。
そんな状態からスタートして、よくもまあ 20年もアフィリエイトだけでやってこれたなと自分でも思いますが、やっぱり 運 がよかったということなのでしょう。
この投稿は、専業アフィリエイターで生きていくってこんな感じですよ~という私の感想です。
時間に縛られない生活?
寝る時間も起きる時間も何をするのも自由です。アフィリエイトの作業にしても締め切りがないのでダラダラとした作業をしていてもいいわけです。
そんな自由な生活を送りながらたくさん稼げたら最高ですよね。
怠け癖がついてしまった
一時期の私は、昼間から酒を飲みながら作業をしていました。酒を飲まないと作業ができないとかそういった重い理由ではなく、昼間から飲める環境だったというだけのことです。昼間から飲めるなんてサラリーマンにはできないよな~なんて気分でした。
しかし、そんな生活をしていると、一杯が二杯、二杯が三杯となり、昼間からウトウトして眠くなってくるんですよね。で、そのまま眠ってしまうわけです。
酒を飲んで昼間から寝てしまい、ふと目が覚めたら日が変わっていた ... 起きた後には「俺は何をやっているんだ」という 後悔 しか残りません。時間がもったいないし、作業は進まないし、健康にも悪い。 これではいけない と思うようになりました。
時間に縛られない生活というのは、それはそれで楽しいです。しかし、私の場合は、時間に縛られない生活によって、 堕落? してしまいました。自己管理能力が欠けていたのでしょう。堕落し過ぎると、 時間・お金・健康 を失ってしまうような気がします。
今は―――
もう酒は止めました。食事にも(それなりに)気を使って、毎日午前六時半に起床するようにしています。
通勤時間がゼロになった
会社員時代は毎日が寝不足で、眠い目を擦りながらの通勤で地獄でした。
そんな毎日も、専業アフィリエイターになると通勤時間はゼロになります。満員電車や車の大渋滞とは無縁になります。
特に、雨や雪の日に通勤しなくていいのは大変ありがたいですね。通勤時間が無いので、自分の時間も増えますし。
職業を聞かれるのが嫌
職業を聞かれる時ってたまにありますよね。私の場合は、個人事業主とか、サイト開発とか、ネットで仕事をしていると答えています。アフィリエイトで生計を立てていると伝えても意味が通じるか分からないですからね。
でも、自分がアフィリエイターであると名乗らない一番の理由は、自分が 怪しい人物だと思われたくない からです。自分がアフィリエイトをやっていて言うのも何ですが、やっぱりアフィリエイトって胡散臭いとか怪しいというイメージが少なからずあると思うので...
人間関係でのストレスがゼロになった
私は人とコミュニケーションを取るのが苦手な方なので、自室に籠って黙々と作業をする事に何ら苦痛を感じません。むしろ有り難く思っています。
会いたい人とだけ会えばいいのです。なので、わずらわしい人間関係でのストレスがゼロになりました。
しかし、悪く言えば、 社会から孤立 しているといってもいいかもしれません。
google 検索の大変動に怯える日々 ...
サイト運営において google 検索からの流入はとても大きいわけですが「検索順位が変動してアクセス数が激減したらどうしよう...」という恐怖みたいなものを常に抱えている時期がありました。恐怖=ストレスですね。google の手のひらで踊らされているようで嫌でした。
この時期は、アクセス数や広告クリック数を頻繁にチェックして、異常が起きていない事を確認してから「ほっとする」っという毎日でした。
とはいえ、20年間でアクセス数が激減した事は一度もない
検索エンジンの大変動で検索結果から吹き飛んだとか、アクセス数が激減してしまったという話を聞いたりしますが、私はそのような経験をした事は一度もありません。大変動が起きても影響を受けないか、または、上がるかのどちらかでした。
なぜか?
生意気に言えば ユーザーに好かれるサイトであれば、どんなにアルゴリズムが変わっても順位が落ちる事はないはず と考えるようになったからだと思います。
自分のサイトがそうだとは言いませんが、そうなるにはどうしたら良いか悩みながらも 自分で考え 、コツコツと 改善 を繰り返しました。改善というより 試行錯誤 、あるいは、もがき苦しむ?って感じでしょうか。
苦しい作業をイメージされるかもしれませんが、サイト作りって実体はないかもしれないけど、モノ作りと同じように 作る楽しさ があると思います。私は自分のサイトをいじるのが好きでした。
今では―――
いわゆる SEO というものを意識しなくても、使う人の事を考えて運営していればよいと考えています。それに、その方がストレスがなくて気分が楽じゃないですか。
そのように考え方が変わって来たので、検索エンジンに対するストレスは徐々に消えていきました。
将来の設計が立てにくい
20年間の年間ベースでのアフィリエイト報酬を眺めてみると、安定はせず乱高下でした。年間ベースで一番多かった売上額と一番少なかった売上額を比べてみると 22倍の開きがありました。
アフィリエイトって売上は安定しないし、ずっと稼いでいけるかどうかも不透明です。来月になったら売上が激減することもあり得る世界だと思うので、売り上げが増えたからと言って、いきなり車を買うとかは怖くてできませんでした。ですから、お金が関係してくる将来の設計が立て難いです。立て難いというよりも無理でしょう。
生活できるだけ稼げればよい、というわけにはいかない
生涯をアフィリエイト収入だけで生活していくということは、稼いだ額から税金を納め、生活をし、残りを将来に備えて蓄える必要があります。
将来に備えてというのは、稼げなくなった時の備えというのもありますが、それ以外にも老後の生活資金をどう確保するかという事も考えておかないといけません。
老後の生活資金
専業でやっていくという事は、将来の退職金も無ければ厚生年金も満額ではないはずです。個人年金などを自分で準備していない人は国民年金だけという人もいるでしょう。
自分で何も準備をしていない場合、年金だけで生活を維持するのは不可能といってもよいのではないでしょうか。ですから、老後の生活までを考えると、今生活していけるだけ稼いでも全然 足りない と思います。
そんな将来の事なんて心配していても仕方がないと思われるかもしれませんが、年齢を重ねるほど心配になってくるものです。
税金は重い
売上額が大きくなってくると、納税額も大きくなってきます。私は法人化しなかったので税金は多めに納めてきたかもしれませんが、例えば国民健康保険は年間100万円近く納める必要があります。(病院なんて一回も行かないのに!)
とはいえ、売上額が大きくなると、どんぶり勘定?になって納税する時以外はあまり気にならないというのもありました。だから法人化はしなかったです。
蓄えが大きいほど精神的なゆとり・安心感は大きい
お金を蓄えない人もいるかもしれませんが、私は蓄える派です。蓄えがないと、いざという時に生活が破たんしてしまいます。蓄えが少ないほど、そうなったらどうしようという恐怖(ストレス)は大きいです。
蓄えが少ないのに収入の上昇とともに生活レベルを上げてしまうのは、リスクが高くなる行為だと思います。
バイトとの兼業はどうだったか?
過去20年のアフィリエイト生活のうち、10か月間はアルバイトとの兼業を経験しました。その時は売上額が小さく、預金を取り崩しながら生活していたのですが、この預金が底をつきそうになりました。
お金が無くなる恐怖はもう味わいたくない
お金がないと惨めですよね。当時は車も手放しましたし、タバコも止めました。お金が無いからタバコを止めるという人も珍しいかもですね。
アルバイトとの兼業だったのはこれが理由です。
アルバイトとの兼業はきついけど楽しかったです。きついのは睡眠不足になったことですかね。バイト先で居眠りしてしまって怒鳴られたこともありました。
逆に楽しかったのは、アルバイトに行けば人との会話があることです。ずっと部屋に籠って作業するのもいいですが、時には外に出て人と触れ合ったりする事でよい気分転換になりました。
今思えば、お金も時間も無かったけど、あの頃が一番楽しかったかもしれません。
例えるなら ...
映画「ショーシャンクの空に」で、主人公のアンディは 希望 を捨てずに行き抜き、脱獄を成し遂げました。
思うに、アフィリエイトで成功するのも(気持ち的には)それに近いですよね。(言い過ぎか)
専業アフィリエイターになって良かったか?
自分の将来に不安を感じていた時期もありますが、結果としてサラリーマンをやっているよりも稼げたので良かったですね。
本当に 運が良かった と思います。
20年も続けてこれたのは、このような生活スタイルが自分に合っているのでしょう。もし生まれ変わったとしたら、またチャレンジしたいですね。