名無しさん

ブリヂストン シルヴァ F8F のレビュー

公開日: 2021-08-01 00:49:15 (7806文字)
更新日: 2022-08-09 09:36:07
折りたたみ自転車 自転車

ブリヂストン シルヴァ F8F

購入直後の状態。室内で保管しています。

レビューは、2019年モデルでの話で、ママチャリとの比較で書きました。(身長は170センチ、体重60キロ)

目次

外観

ブリヂストン シルヴァ F8F

ハンドル周辺がごちゃごちゃしていますね。

どうなっているのかというと、ハンドルにエクステンションバーを取り付け、そのバーに、サイクルコンピュータと付属のライトを取り付けました。

なぜ、エクステンションバーを取り付けたのかというと、ライトを点灯すると電波?のようなものが発生するらしく、その電波?が影響してサイクルコンピュータが作動しなくなるからです。(前輪に取り付けたタイヤの回転を検知するセンサーからの信号が電波?の影響によって遮断?され、スピードや走行距離がカウントできなくなりました。特にライトのバッテリーが満タンの時や、明るさを強にしている時)。

いろいろ試したところ、ライトとサイクルコンピュータを離して配置すると影響が無くなる事が判明しました。ところが、エクステンションバーが無いと、双方を離して取り付けるだけのスペースが確保出来なかったので、エクステンションバーを購入して解決しました。

ハンドルに巻き付いている太いホースのようなものは、付属のカギです。ぶっといワイヤーなのでこれを切断するのは難しい?と思います。

この シルヴァF8F に乗って既に 9,200 km ほど走りましたが、まだ飽きはこないです。そして、シルヴァF8F のデザインが好きです。

ギアは 8段変速

1速、2速は滅多に使いません。1速、2速を使うのは、ママチャリなら押して歩くようなきつい登り坂の時くらいでしょうか。

最初の頃は、街乗り(住宅街)で乗る事が多かったので、6速を一番使っていたように思います。街乗り(住宅街)では信号や交差点だらけなので 8速を使う機会はないと思います。

今はサイクリングロードを走る事が多いので、その場合ですと 7速、8速ですかね。追い風やスピードが出せるような環境では8速を使いますが、8速では足りないなと感じる時もあります。

ケイデンスを上げれば、それだけスピードが出るわけですが、スピードを上げると、タイヤの硬さからくる乗り心地が不快であり、乗り心地を改善しないとスピードは出しずらいと感じています。これについてはタイヤの交換で対処できるでしょう。

あとは、たまにですが、7速では軽すぎて、8速だと少し重いという場合があるので、7速と8速の中間のギアが欲しいなと思うことはあります。これを解決するには9速ギアへの交換でしょうか。

タイヤ

標準タイヤは、37-406 (20 x 1.35) HE規格 仏式バルブ

ママチャリと比べると、空気圧が高いのでカチカチです。

ママチャリのタイヤの空気圧は、だいたい 3~4気圧。対して、F8Fの標準タイヤの空気圧は、5.5~6.8気圧です。ママチャリのタイヤを指でつまむと凹みますが、F8Fのタイヤを指で力強くつまんでも凹みません。それだけカチカチです。

装着可能なタイヤの太さについては、リムの内幅(2019年モデル)が、19ミリなので、19mm×1.4倍~2.4倍=26.6mm~45.6mm なので、選択肢は広そうです。(リムの内幅の1.4倍~2.4倍が装着できるタイヤの幅)

ペダルの一漕ぎでどれだけ進むか?

ママチャリですと、4.5~6メートルくらい。ロードバイクやクロスバイクは一漕ぎで 10メートル近く進みます。

対してF8Fの場合。8速で一漕ぎすると 7.1メートル進みます。7速ですと 6.0メートル、6速ですと 5.2メートル進みます。

8速でケイデンス70(1分間にペダルを70回転で漕ぐ)と時速30キロメートルで走れる計算になりますが、街中を時速30キロで走るのは危険なので、まず出す事はないでしょう。

サイクリングロードや車道脇で条件がよければ、瞬間的に時速30キロ程度出すことがありますが、まあ、瞬間的って感じです。この自転車で時速30キロ出すと、かなりのスピード感があると私は思います。

シルヴァ F8F のギア比・ペダル1回転で進む距離・ケイデンスごとの速度
https://gear-ratio.nanashisan.net/index.php?f=52&r=11-13-15-17-20-23-26-30&t=1510

ロードバイクには必ず抜かされる。

ロードバイクに抜かされる事にストレスを感じる人には向いてないでしょう。こ

の自転車でロードバイク並みに走るとしたら、ものすごいペースでガシガシ漕がなくてはいけないし、それは現実的ではないでしょう。なので、最速を目指すスピード凶には向いていません。

自分のペースで楽しめる人向き。でもノーマルの状態でもママチャリよりは早いです。

乗車姿勢の調整

買った状態ですと、シートポストの上下とサドルの前後は可動範囲内で調整可能です。サドルの前後位置については、サドルが前後位置の中心だとすると、前に15~20ミリくらい移動できます。(後ろへも同じく15~20ミリくらい)。

シートポストは、標準で300ミリですが、もっと長いシートポストも売っていますし、オフセットなしであれば、2~3センチくらいサドルを前方に移動することも可能です。

ステムは突き出しが 90ミリです。購入時は一番高い位置にセットされておりますが、10~15ミリほど下げられます。また、ステムを上下逆にすることも可能で、逆にすると、5センチほど高くなります。それでも足りない場合はステムやハンドルを交換するのもアリです。

乗車姿勢

ママチャリはサドルも低く、体重のほとんどをサドルにどっしりと乗せる姿勢となります。例えると、上半身を垂直に立てて椅子に座っているようなイメージですね。そして、走る時は、ももの筋肉を使って漕ぐので、ももの筋肉に疲れを感じやすいでしょう。乗り心地に関しては、柔らか目のタイヤで未舗装路でも問題なく進める代わりに、転がり抵抗は悪いでしょう。これがママチャリです。

対して、F8Fは、ペダルを一番下にした時に、軽く膝が曲がる程度のサドルの高さにしており、つまり、地面に足が届きません。(乗降する時は、足を横に出すのではなく、体ごと一歩前に出て着地する形になる)。もちろん、サドルを下げればママチャリと同じような乗車姿勢にすることもできます。なので、ママチャリと比較すると、上半身が前傾した姿勢になります。

前傾具合は、シートポスト、ステムなどの調整や交換で簡単に変更できます。ですので、ママチャリよりも重心が前に移動し、サドルにどっしりと座らないイメージです。

乗り心地

前傾姿勢で乗ると、ペダルに体重が乗りやすくなるので、ママチャリのように足の筋肉に疲れを感じることが少ないです。ママチャリと比べると、ペダルに体重をぐっと乗せるだけで、その力がダイレクトにタイヤに伝わり、すーーっと軽く進みます。これは、タイヤが固いからというのもあるでしょう。

この進む感覚がママチャリとの大きな違いだと思います。ということで、F8Fはママチャリよりも、スポーツをしているという感覚になります。(私はですけどね)

タイヤと路面状況からの影響が大きい

タイヤがカチカチに固いので綺麗な舗装路では抵抗なく転がり気持ちがよいです。

ですが、同じ舗装路でも、経年劣化でゴツゴツになった路面だと「ガタガタガタガタ」と小さな衝撃が伝わって非常に不快です。どのくらい不快かというと、思わずスピードを落としてしまうくらいです。

この対策としては、適正空気圧の範囲内で空気圧を下げるか、スピードを落とすか、サドルからお尻を浮かせるかです。それでも、乗り心地が気に入らない場合は、より太くて適正空気圧が低いタイヤに交換するのもアリです。このあたりは、路面状況や乗り味への慣れもありますし、実際に乗ってみないとわからないと思います。(アスファルトで舗装されていても、その状態によって乗り心地は大きく変わるということです)

乗り心地に関して「自転車の選択に失敗したかも!」と、最初は思いましたが、これはタイヤの選択の問題でしょう。他のメーカーの折りたたみ自転車でも同じだと思います。

未舗装路(砂利道)は無理

未舗装路(砂利道)を標準タイヤで走るのは無理そうです。尖った小石でタイヤがパンクするのが怖いし、固いタイヤなので乗り心地が最悪です。

シルヴァ F8F で未舗装路(砂利道)をメインに乗る人はいないと思いますが、もしも未舗装路(砂利道)をメインに走るなら柔らかいタイヤに交換するしかないでしょう。(石ころが少なく、固い土なら大丈夫でした)

スピード感

この自転車で時速 25キロくらい出すと、スピード感を感じます。

時速 25キロを超えるようなスピードになると、風の影響を感じます。例えば、追い風なら28キロくらいでもペダルも体も軽く感じますが、向かい風だと体に風の壁を感じます。

私の乗り方ですと、瞬間的に時速30キロを超えた事があるくらい。(ずっと30キロ以上のスピードが出せる道路って幹線道路とか道幅のあるサイクリングロードくらいなものかなと思います。さらに風の影響もあるかも)。

ママチャリとの比較としては、ママチャリに抜かされる事はまずありません。追い越す事の方が多いでしょう。

ハンドルのクイックさ

初めて乗った時、タイヤが小さい為か、ハンドルが左右にぐらつくというか、フラフラというか、そんな印象を受けました。が、これは、すぐに慣れて気にならなくなるでしょう。

長距離走行は可能か?

60キロちょっとまでのサイクリングしか経験したことがないですが、その程度であれば全然問題ないと思います。

でも、その前にお尻の痛みに悩まされるかも。お尻が痛くなる原因は、サドルに体重を掛けすぎているというのが一番の理由だと思いますが、乗り方や乗車姿勢をいろいろ試すうちに解決しました。

ママチャリで川まで行くのに苦労したけど、F8Fなら楽勝だった。

中学生の頃、自宅から1時間半だか2時間くらいかけて川まで釣りに行ったことがあります。その時の自転車はママチャリです。その当時は川に行くだけで非常に長くてしんどかったという記憶があります。それからだいぶ時が経ち、F8Fで同じ川まで行ってみたところ、とても簡単で、しんどくもなく、疲れる事もありませんでした。また、時間も1時間未満で行く事ができて、川まで行くのが非常に近く感じました。

理由としては、、、

丈夫さから感じる安心感?

丈夫さから感じる安心感は、たぶんママチャリが最強だと思います。ママチャリの場合、横倒しになっても壊れることなく普通に乗れるじゃないですか。高さ20センチくらいの歩道から飛び降りるように車道に降りても、何ら問題ないですし。あと、未舗装路でもガンガン走れますよね。

それと比べると、スポーツバイク(F8Fも一応)だと、こういった乗り方はできないと思います。まず、自転車というものは、価格が高くなればなるほど、デリケートに扱わなくてはいけないと思いました。(F8Fは6万円だが、自転車界では初心者向けの価格でしょう)。例えば、車体を軽くする為に、できるだけ細くて薄いパイプで作られているはずですし、横倒ししてしまったらリアディレイラー(後輪に付いているギアの変速機)が曲がったり、折れたりする事も想定されます。F8Fはアルミフレームですが、ロードバイクのようにカーボンフレームだと、倒れただけでフレームにクラック(ひび)が入る事もあります。ですので、扱いはママチャリよりは丁寧に扱うということを意識した方がいいでしょう。

したがって、F8Fに乗っている時、荒い運転はしません。未舗装路もタイヤが切れたりしたら嫌なので避けています。とはいえ、走行中にガタついたりとかそういうのはないです。私の気持ちの問題だけなのかもしれません。

オプションの泥除けやカゴについて

泥除けは、雨や雨上がりに乗らないのであれば必要ありません。タイヤで踏んだ小石が自分に飛んでくるとかもないです。泥除けを付けると、少しだけ重くなるしメンテナンスする時にも邪魔になると思います。

カゴについては、この自転車を普段の買い物に使うのであればカゴがあった方が便利かもしれませんが、サイクリング用であればカゴは無い方がいいでしょう。カゴに荷物を積んだ状態でのサイクリングはハンドルが重くなるので快適性が失われます。荷物は最小限にして、リュックか自転車のフレームやシートポストに取り付けるバッグ類にした方が快適だと思われます。

異音

異音といっても、小さな音なので、気にならない人もいるでしょう。私は小さな異音でも気になりました。異音が解消されると、サイクリングが快適になります。

後輪のダストキャップ(ダストカバー?)

自転車に乗っている時、どこからか「ピイピイ」と鳥の鳴き声が聞こえてきました。ところが、自転車を漕いでも漕いでも同じ音量で「ピイピイ」と鳴き声がついてきます。なんかおかしいなと、耳を澄ましてみると、どうやらその音は鳥の鳴き声ではなく、自転車からの異音ではないかと考えました。実際、自転車を漕いでいる時だけしかその音はしないのです。

いろいろ探ってみると、後輪のハブ(車輪の軸)とフレームの間に黒いゴム製のダストキャップ(ダストカバー?)というのでしょうか、ハブの内部に埃やゴミの浸入を防止するためのカバーがあり、そのカバーと車輪が擦れ合って発生している音だと判断しました。

上記画像の楊枝の先端が指している部分が、ダストキャップ(ダストカバー?)とハブ(車輪の軸)との境目です。

ダストキャップ(ダストカバー?)は、リアディレイラー(ギアの変速機)が付いていない方にあり、ゴム製の部品はそれだけなので、すぐにわかると思います。後輪をその場で空転させてみると、擦れ合っているのが目視で確認できるでしょう。

解決法は簡単でした。上記画像の楊枝の先端が指している部分を楊枝などで軽くめくり上げ、グリスを塗って滑りを良くしたところ、異音はぴたりと止まりました。

ケーブル類があたる音

路面状況が悪くて少しガタガタとした道だったと記憶しておりますが、そういったところを走っている時、「パタッパタッ」と軽い接触音がしました。

この原因はブレーキやシフトチェンジ用のケーブルがフレームに当たる音だと判断しました。ケーブルを手で動かしながら、フレームと当たると思われるところに、小さく切ったスポンジを挟んでみたところ、音は消えました。

ハンドルポスト?差し込み部からのパキっという音

走っている時に、ハンドルあたりから「パキッ」という軽い音が時々聞こえました。試しに、走行中にハンドルを押したり引いたりするように力を入れてみると、その音が出たので、音の発生源はハンドル周辺からであると判断しました。

ハンドルを支えるバー(ハンドルポスト?)は折りたたみ機能のために、差し込み式で折れる構造になっています。この差し込み部の双方のパイプが接触する部分に薄くグリスを塗ったところ、音は解消されました。

チェーンの音

これは、チェーンの長さ調整の問題かもしれませんが、道路にあるちょっとした段差を越える時など、タイヤに衝撃がくることがありますが、その際にチェーンが上下に震えて、「ガターン」というか「ガシャーン」という音が気になっています。

思うに、チェーンの張りが弱いのでは?と感じています。なので、次回のチェーン交換の際に、短めにしてどう変化するか試してみるつもりです。

ブレーキを掛けた時の異音

これは、F8Fだけの問題ではなく、リムブレーキであればどんな自転車でも発生する可能性のある音です。

ママチャリとかで「キーーー!」と大きなブレーキ音が出るのを聞いたことがあると思いますが、買ってからしばらくして、この音が発生した事がありました。とても大きな音なので、人の迷惑になりそうですし、とても不快です。

最初はリムを綺麗に拭いたり、ブレーキシューを拭いたりしましたが、ほとんど効果はありませんでした。

原因を調べてみると、ブレーキシューとリムの接触する角度からこのような音が出るのだそうです。イメージとしては、例えば、飛行機が着陸するとき、まず後輪が接地して、その後に前輪が接地しますよね。それと同じイメージで、ブレーキシューがリムに接触する際は、片側が先にリムに接触してから、残りの反対側もリム接触するようにすると異音が出ることなく、スムーズにブレーキが掛かるというわけです。

ブレーキシューの角度といっても、わずかであり、ブレーキシューの片方だけ、ノートなどの紙2~3枚程度分だけ離します。

修正方法は、

その場でブレーキシューとリムの隙間や動作に問題がないか確認して下さい。紙2~3枚分だけの角度がついただけですので、見た目には何も変わりません。でも、あの不快な異音は完全に消えました。

カスタムしたこと

シートポスト

ノーマルのシートポストは、300ミリの長さでオフセットが 30ミリくらいでしたが、それを交換して、現在は 350ミリの長さでオフセットなしになっています。

ステムとハンドルポジションチェンジャー

もう少し前傾姿勢になるようにと、突き出し長さが 135ミリのステムに交換してみましたが、もうちょっと延長したかったので、その状態からハンドルポジションチェンジャーを追加して取り付けました。ノーマルのステムは、突き出し長さが 90ミリでしたが、現在は、突き出し長さが 185ミリと ノーマル時に比べ、10センチ近くハンドルが前に突き出た形になっています。

後輪タイヤをシュワルベ デュラノに交換

ノーマルの後輪タイヤのミゾが少なくなってきたので、交換しました。シュワルベ デュラノ 28-406 , 20 * 1.10 フォールディングビード 200グラム です。装着しての感想としては、軽く転がるようになった気もするが、気のせい?という感じもする。体感できる変化はあまりないかな~というのが本音。タイヤ交換よりも、空気圧を変えた方が変化を感じると思った。

まとめ


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