名無しさん

映画「子宮に沈める」の感想

公開日: 2021-07-01 23:28:31 (1498文字)
感想
AbemaTVで配信されていたこの作品。どうやら2010年に発生した「大阪2児餓死事件」を基に作られた映画らしい。

実際の事件概要
2010年に発生した大阪市西区のマンションで2児(3歳女児と1歳9ヶ月男児)が母親の育児放棄によって餓死した事件。

2010年6月9日頃、居間の扉に粘着テープを張った上に玄関に鍵をかけて2児を自宅に閉じ込めて放置し、同月下旬ごろに餓死させた。

「部屋から異臭がする」との通報で駆け付けた警察が2児の遺体を発見。死後1ヶ月ほど経っていた。なお遺体が発見されるまで「子供の泣き声がする」と虐待を疑う通報が児童相談所に何度かあったが発覚しなかった。同日に風俗店に勤務していた2児の母親(当時23歳)を死体遺棄容疑で逮捕し、後に殺人容疑で再逮捕した。
wikipedia より引用

ああ、そんな事件があったような気がする。。。

最後の30分しか見れなかったけど、衝撃的過ぎた。
(見たといっても、直視するのが辛くて遠目で見たり、途中で中断しながらだが)

置き去りにされた女の子が冷蔵庫やごみ袋から食べ物を探したり、一人でお絵かきして時間を過ごすシーンは悲し過ぎて見るのが辛かった。せっかく缶詰を見つけたのに、自力で開ける事ができないというシーンやインターフォンで母親に帰ってきてと話しかけるシーンも辛すぎる。

母親は最初は優しかったはず。なぜあのような犯行に及んでしまったのか?何が母親を変えてしまったのか?(実際の事件では)wikipediaによると、母親の生い立ちについて、両親の離婚、幼少期に実母からネグレクトを受けていた、中学生で輪姦にあい解離性障害の傾向もあった、など書かれている。

そういった自身の生い立ちと離婚やシングルマザーとしての生活などが積み重なって、母親の心が壊れてしまったのだろうか...?普通はこのようなケースに発展することはないだろうが、母親の許容量を超えてしまったのかもしれない。いずれにしても、このような事は二度と起こしてはならない。

子供の存在が邪魔になった?とはいえ、さすがに自分の手で行為に至る事はできなかった為に餓死させるという方法を選んだのか?

wikipediaによると、実際の事件では隣の住人が子供の泣き声に異常を感じて児童相談所に何回か電話をしたらしいが、救いの手は差し伸べられなかったようだ。住人には何の落ち度もないだろうが、当人としては後悔や自責の念に苦しめられているのではないか?と想像する。

子供の父親はどう思っているのか?
帰宅した母親は室内の惨状を見てどう感じたのか?
今はどんな気持ちなのか?
いつの日か出所したとして、その後はどう生きていくのか?
また、生きていけるのか?

重い気分になったけど、見て良かった。大人はつらくても見るべきだと思った。これを見ると、「だから人にはやさしくしてあげなければならない」という気持ちになった。虐待とかいじめとかあるけど、それは人の心を壊す行為で、いじめられた側は最悪このような人間になるかもしれないと思うと人間って恐ろしいと思う。(母親がなぜこのような行為を起こしたかの本当の理由は誰にもわからないかもしれないが)

子宮とは、マンションの部屋の事であり、子供にとってご飯を食べる場所であり眠る場所でもある。つまり一番安心で安全な場所。その場所で、一番大好きな母親に何も知らずに見殺しにされてしまうなんて、これ以上残酷な話ってあるのだろうかと思う。

母親は鬼だが、なぜそうなってしまったのかがずっと心から離れない。

朝からこんな作品を見てしまったが、子供のシーンが頭に蘇り、となかく「なんでこんな事になったんや!!!」と一日中気分が重くなった。

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