東野圭吾「美しき凶器」を読んで
公開日: 2021-07-01 02:27:21 (378文字)
更新日: 2021-07-19 08:29:16
更新日: 2021-07-19 08:29:16
だいぶ前に読んだ小説だが、忘れる前に感想を残しておく。
「毒グモのように忍び寄る影」とは、仙堂が作り上げた女性である。人間離れした運動能力を備えており、ためらう事なく殺人を犯すモンスターとして描かれている。しかし、ラストシーンを読んで感じたことは、本当はモンスターではなく、一人の女性として子供が欲しかっただけ、ということ。最後の言葉がとても哀しい。女は仙堂を愛していたかもしれないが、仙堂は女を利用していただけかもしれない。
安生拓馬、丹羽潤也、日浦有介、佐倉翔子。かつて世界的に活躍したスポーツ選手だった彼らには、葬り去らなければならない過去があった。四人は唯一彼らの過去を知る仙堂之則を殺害し、いっさいのデータを消去。すべてはうまく運んだかに思われたが…。毒グモのように忍び寄る影が次々と彼らを襲った!迫りくる恐怖、衝撃の真相!俊英が贈る傑作サスペンス。
あらすじ より引用
「毒グモのように忍び寄る影」とは、仙堂が作り上げた女性である。人間離れした運動能力を備えており、ためらう事なく殺人を犯すモンスターとして描かれている。しかし、ラストシーンを読んで感じたことは、本当はモンスターではなく、一人の女性として子供が欲しかっただけ、ということ。最後の言葉がとても哀しい。女は仙堂を愛していたかもしれないが、仙堂は女を利用していただけかもしれない。